ネパールってどんな国?

インドと中国のチベット自治区に接する内陸国で、国土の約8割が丘陵・山岳地帯です。急峻な土地での暮らしは厳しく、世界で最も貧しい国の一つです。農業が主たる産業であり、ヒマラヤ観光などの観光業も盛んです。

首都はカトマンズ。様々な民族が暮らす多民族国家で、民族とカーストが複雑に絡み合っています。民族の数は126。123の言語が使われているため、ネパール語を読み書きできない人が多くいます。一方で英語熱は高く、地方の公立小学校でもネパール語の授業以外は英語で教えているところも多くあります。これは英語が話せれば、海外に出稼ぎに行けるからです。多くのネパール人が海外に出稼ぎや留学で出て行き、過疎化も懸念されています。

2008年に王制が廃止され、2015年に新憲法を公布し7州による連邦制国家となりました。女性の政治参画が飛躍的に増え、市長が男性なら副市長は女性であることが義務づけられています。

ネパール国のデータ


面 積: 14.7万平方km (北海道の約1.8倍)
人 口: 3054万人(2022年)(世銀)  64%が農民
首 都: カトマンズ    通貨: ネパールルピー
民 族: パルバテ・ヒンドゥー、マガル、タルー、タマン、ネワール等
公用語: ネパール語(それぞれの民族の言葉がある)
宗 教: ヒンズー教(81%)仏教(9%)イスラム教(4.4%)
政治体制: 連邦民主共和国
一人当たりGDP: $1337(世銀) GDP成長率:5.6%  (2022年世銀)
主要貿易品目: 輸出  大豆油、糸、ウールカーペット、ジュート製品、カルダモン等  
輸入  石油製品、鉄鋼製品、機械類、車両製品、シリアル等      
   出典:外務省