ラオスってどんな国?

インドシナ半島唯一の内陸国でメコン川流に位置するASEAN諸国のひとつであり、面積は日本の本州と同じくらいの約24万平方キロメートル。国土のほとんどが山岳地帯で首都ビエンチャン周辺とメコン川流域を中心に平地が広がっています。1899年にフランス領インドシナに編入され、第二次世界大戦後にフランス連合内のラオス王国として独立、1953年に完全独立を果たしました。その後、内戦が繰り返され、1975年に王政を廃して人民革命党による一党独裁体制の社会主義国家・ラオス人民民主共和国が成立し現在に至ります。

産業の中心は農業で就業人口の約60%を占めますが、山がちな国土のために経営規模が小さく、米作を中心とした自給自足農業が一般的です。主要な輸出品目は、電力と金鉱石、銅などの鉱産資源です。
とりわけ電気は輸出額第1位で、輸出金額の約2割を占め 水力発電により得た電力をタイや周辺国への売電をして外貨を獲得しています。

ラオス国のデータ


面 積: 23.7万平方km (本州とほぼ同じ)
人 口: 733.8万人(2021年ラオス統計局)(東京の約半分)  6割以上が農民
首 都: ビエンチャン    通貨: kip(キープ)
民 族: 低地ラオ族(60%)、他に約50の少数民族
公用語: ラオス語(それぞれの民族の言葉がある)
宗 教: 仏教(上座仏教)、他に精霊信仰
政治体制: 人民民主共和制 ラオス人民革命党による社会主義
一人当たりGDP: $2595 (2021年)   GDP成長率:3.5%  (2021年)
主要貿易品目: 輸出  電力、金、銅、銅製品   
        輸入  車両、機械類、燃料             出典:外務省