本と出合い、自分の世界を広げよう!
ラオスでは、ラオス語の本がとても少ないため、本に出合うことができる子どもは限られています。
学校教育は公用語のラオス語で行われています。多民族国家で、とりわけ、ラオス語が母語でない少数民族の子ども達は、ラオス語を充分に習得出来ていない状態で授業を受けなければならず、高い退学率にも繋がっています。
地球の木では学校図書館などの図書環境を向上することにより、まずは「本に親しみ、学習言語であるラオス語を楽しみながら覚えること」、そして「読書を通じて、自ら学習する力をつけ、未来を選択できるようになること」を目指し支援活動をしています。
ラオスでの活動状況
地球の木は図書教育の促進を続けるラオスのこどもの活動に賛同し、2022年度よりラオス図書プログラムが始まりました。
現地での活動
2022年度の活動
- 学校図書館ステップアップ研修
ヴィエンチャン都の中等教育学校2校の教員、ボランティア生徒を対象に、ラオスのこどもが現地で行う図書館を利用しやすくし教科での利用を促進する、教員研修を支援しました。 - ラオス語環境絵本の増刷
ラオスでは学習につかえる本がほとんどないので、環境絵本『コイチャパイサイノ』(邦題『ぼくはどこへいくの』)の再版を支援しました(800冊)。再版した絵本は、学校図書館へ配布されるとともに、ワークショップでも活用されます。
2023年度の活動
- 文字習得に役立つ絵本『カップコンソンカム』(邦題『リズムで学ぶラオス語』)の再版
基礎学力の基盤となる「文字習得」を目指す低学年の子どもたちが、ラオス語を楽しく自然に学べる絵本の再版支援を行います。
日本での活動
- ラオスの図書環境への理解を深める講演会の実施
- ラオス語翻訳貼付活動
日本で読まれている絵本に、ラオスのこどもが作成したラオス語翻訳をボランティアが貼り付ける活動を行っています。貼付した絵本は、ラオスの学校図書館に届けられます。
貼付活動を一緒に行う仲間を募集しています。
現地パートナー
特定非営利活動法人 ラオスのこども( https://deknoylao.net )
ラオスの子どもたちの教育環境の向上を願い、1982年より日本およびラオスで活動する国際協力NGO。子どもが自らの力を伸ばす権利、人生を主体的に選択する権利を全うできるよう、教育の普及に協力し、公正で平和な地球社会づくりへの貢献を目的とする。
代表:チャンタソン・インタヴォン氏
ラオスから国費留学生として来日。日本で出会った絵本と教育の大切さを母国にも広げたいと、1982年に日本で仲間と「ラオスのこども」を設立。ラオス全土で図書室を356か所開設し、ラオス語図書を95万冊出版するなど、図書を通じた教育支援を続ける。